前回に引き続き、自分でできるイヤートレーニングについてです。
今回は視唱に使う教本と、必要な道具について書いていこうと思います。
まず教本についてですが、音楽之友社の「子供のためのソルフェージュ(1a)」をおすすめします。必要なことがとても良くまとまっている本なので、この一冊の内容をしっかり身につけることができれば、聴音までやらなくても、かなり音感の向上が感じられると思います。
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail_sp.php?code=503010
教本を手に入れたら、キーボードと譜面台を揃えましょう。
キーボード選びについてはあまり詳しくなく、個人的な好みもあると思うので中々おすすめはしづらいのですが、私の場合は省スペースなものが欲しかったので、KORGの”microKEY Air”を選びました。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/210570/
“microKEY Air”はミニ鍵盤ということもあり、すごく弾きやすいという訳ではないですが、そこまで不便を感じるほどでは無いですし、bluetoothを使ってiPhoneやMacに簡単に接続できる点がとても気に入っています。また、シンセではなくコントローラーなので単体で音が出ないという欠点はありますが、その代わりに譜面ソフトやDTMでも手軽に使えるので非常に便利です。
省スペースであることを重視するのであれば、25鍵か37鍵が良いと思います。
もしキーボードを音楽理論の勉強に使いたい、あるいはこれから勉強する予定がある方は37鍵をおすすめします。
キーボードを譜面ソフトやDTMなどに使う予定がない方、サイズが大きい物でも問題ない方は、種類も豊富で比較的安価な電子キーボードという選択肢があるので、予算に合ったものを選ぶと良いと思います
譜面台は、譜面と目線の高さを合わせるために必ず使用してください。歌う際に机に譜面台を置くと、下を向いて歌うことになってしまいます。下を向いて歌うと音程が不安定になってしまう事が多いので、正面を向いて歌うようにしましょう。
目線の近くまで譜面の位置を上げられる物であれば、どんな譜面台でも大丈夫です。イヤトレコースを受講している生徒さんを見ていると、卓上に置けるコンパクトな譜面台も便利そうです。
また、必須ではないですが、チューナーも揃えておくと非常に便利です。マイクの付いている楽器用のチューナーをおすすめします。デジタルアナログはどちらでも良いですが、針が表示されるものが良いと思います。
以上、イヤートレーニングの教本と必要な道具についてご紹介しました。ぜひ参考にしてみてください。次回は実際の視唱の進め方について書いていこうと思います。
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