おすすめ音感トレーニングアプリ4選
スマホで手軽に入手できる音感トレーニングアプリ。その内容は単音の音当てや、メロディや和声の聴き取り、あるいはテキストベースの解説形式になっていたりと様々です。
山ほどあるアプリの中から、本当に効果的なもの、ご自身のレベルに最適なものを選ぶのはなかなか難しいものです。「これからイヤトレを始めたい」という方にとっては尚更だと思います。
今回はおすすめのアプリを4つ選んで、イヤートレーニングを教える側の視点から、それぞれの長所と短所も含めてレビューして行こうと思います。
ずっしーの移動ド音感トレーニングゲーム
「音感トレーニング」と聞いて、まず名前の挙がるアプリ。ずっしーさんは、イヤートレーニング関係の動画を多数アップロードしている有名Youtuberです。
ゲーム中に鳴った音を鍵盤で弾き当てる形で、トレーニングが進んで行きます。問題はすべてBGMに合わせて鳴るので、キーの感覚が掴みやすく、手軽にトレーニングをすることができます。
ステージの難易度も豊富で、イヤトレ初心者、ゼロから始める方にもやさしい作りになっています。
無料版でも広告などは一切表示されず、最も使いやすい音感トレーニングアプリの一つだと思います。
とても完成度が高いずっしー音感アプリですが、キーがCで固定になっているのが唯一の難点です。
大人が一から音感トレーニングをする場合、一般的には、相対音感の習得を目指して「移動ド読み」で進めていくことになります。
そのため、アプリも「移動ド」に対応する形でキー変更できることが望ましいです。キーCで「固定ド」の練習だけ行なっていると、「移動ド」での読みや聴き取りに支障が出る場合があるからです。
これは音感トレーニングアプリ全体について言えることで、キー変更に対応しているアプリはかなり少ないのが現状です。
ずっしー音感アプリと「移動ド」の練習を組み合わせれば、より効果的なイヤートレーニングができると思います。
Harmonize
こちらは音の聴き取りではなく、アプリ上で音を鳴らして、正しいピッチやインターバルの感覚を身につけることができるアプリです。
やや広告が多いのが難点です。トレーニングの合間にも広告が流れるので、使いづらく感じる時があります。
Functional Ear Trainer
一音の音当てに特化した、海外製のアプリです。
音を聴いて、DoReMiが表記されたボタンをタップして正解を当てる形になっています。問題が出る前にガイドとしてコードが鳴るので、相対音感の方でも使いやすいと思います。
正解の音が鳴った後でドまでメジャースケールの音を下っていくなど、システムや操作性にやや癖はありますが、慣れればとても使いやすいアプリです。問題の難易度も幅広く設定可能。全体のビジュアルもシンプルで洗練されています。
このアプリはキー変更に対応しているので、様々なキーで「相対音感、移動ド」に最適なトレーニングを行うことができます。
音当ての初歩としては非常に良いアプリだと思います。
アプリで鳴らせるのは一音のみで、旋律の聴き取りはできないため、ある程度慣れてきたら、旋律の聴き取りができるトレーニングやアプリを併用するとより良いでしょう。
My Ear Training
プロからの評判も高い海外製アプリです。
練習内容に応じて細かく設定ができ、上記のFunctional Ear Trainerがより多機能になったようなアプリです。
キーを自由に変更しながら、1~10音の音の並びの聞き取りの練習ができるので、旋律の聴き取りに近い練習ができます。
音の並びがランダムであり、あまりメロディ的ではないので旋律聴音とは少し趣が違いますが、今回調べた中では、アプリでできるイヤートレーニングとしては一番おすすめできるトレーニングだと思います。
また、インターバルやコードのトレーニングも可能となっています。
このアプリの短所は有料で使うことが前提となっている点です。
価格は2000円。少し高価ではありますが、サブスクではなく買い切りの形式であること、アプリの充実した内容を考えると、十分に購入する価値はあると思います。
どの音感トレーニングアプリを使うか迷っている方は、上記レビューを参考にしてみてください。