blog

階名の種類について

ソルフェージュなどで用いられる階名の種類について知っていることや感想をまとめていこうかと思います。

・日階名
・英階名
・西塚式
・ニュースクール式
の4種類について書いていきます。
上記のように表記しましたが、正式名称ではないと思います。

日階名
ドレミファソラシド
イタリア式の音名を用いた、日本でもっとも使われている階名です。
日本では音名と階名の両方ともに同じ読みが使われる点が問題視されることがあります。
また、12音の読み分けができない点も英階名、西塚式に比べデメリットとされることが多いです。

英階名
Do Re Mi Fa Sol La Ti
母音の変化で#,♭を表すことも特徴です。
基本的には#はi、♭はeと変化させますが、既にeが使われているReについては♭をaで表します。
ですので12音の表記は下記のようになります。
Do Di(Ra) Re Ri(Me) Mi Fa Fi(Se) Sol Si(Le) La Li(Te) Ti
この階名はアメリカなどで使われているらしいです。
伝統的ではないらしいですがDo♭ Mi# Fa♭ Ti# に階名を割り当てる発展的な方法もあります。
私はそれぞれにDe Ma Fe Toを割り当てる方法を採用しています。
アメリカなどの一般的な学校教育で12音の読み分けをしているのかは知らないのですが、少なくともバークリー音大出身の方々はこの読み方を習うようですし、採用している方も多い印象です。

西塚式
7音
ド レ ミ フ ァ ソ ラ シ
12音
ド デ レ リ ミ ファ フィ ソ サ ラ チ シ
イタリア式の音名を元に12音の読み分けを可能にするために考案された読み方だそうです。
英階名に比べ日本人にとって発音を分けづらいRaとLa、ReとLeが解消されるなどの点が特徴的です。

ニュースクール式
1 2 3 4 5 6 7
アメリカのニュースクール大学で採用されている読み方だそうです。
#,♭の読み分けはしないそうです。

どの階名を採用するか
個人的には英階名か日階名が良いのではと思います。
音感を導入していく段階では、英階名を採用するのをおすすめしています。
12音の区別がしやすいというメリットは大きいですし、ジャズなどの臨時記号が多いジャンルでも非常にメリットを感じます。
私は基本的には英階名で読みますが、#,♭が少ないシンプルな譜面を読む際はTiではなく慣れ親しんだ日階名のシで読むことも多いです。
導入段階では英階名を徹底していましたが、ある程度音程の聞き分けが出来てくると読み方はどっちでも良いかなとういう風に考えるようになってきた気がします。

残りの2つの階名についてですが、
西塚式については、マイナーすぎるのが一番のデメリットな気がします。正直、英階名もかなりマイナーな階名ですが、それ以上に使用している人が少ないのではないかと思います。
自分と同じシステムの人が多いというのは学ぶ上で大きなメリットなので、12音の読み分けを重視するのであれば西塚式より英階名をおすすめします。
また、スケールを考えていくにあたって#,♭どちらの読み方もあるというのは後々、意外とメリットとなるのでその点でも英階名がおすすめです。

ニュースクール式もまたマイナーですが、西塚式よりは人口は多いのではと思います。
個人的には12音の読み分けを重要視しているので、英階名の方が気に入っています。
音名を固定ドで定着している方が採用する階名としてはとても良いと思います。

以上、階名についての簡単な解説と感想でした。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

-blog

© 2024 小笠原ギター教室