今回は、「これからジャズギターを始めたい!」と思っている方、あるいは「ジャズに興味はあるけど、何から聴いていいか分からない」という方におすすめのアルバム15枚をご紹介したいと思います。
数あるジャズのアルバムの中から、誰に聞いても「名盤」と呼ばれるような12枚と、現代的で耳馴染みがよく、迫力のあるビッグバンドの形態で演奏されている作品を3枚選びました。
どの一枚にも、ジャズを理解する上で欠かせないエッセンスが詰まっています。
John Coltrane
my favorite things
(apple music)
A Love Supreme
(apple music)
2枚とも名盤中の名盤として知られています。アルバムのタイトルにもなっている”My Favorite Things”の演奏は、どこかで聴き覚えのある方も多いと思います。
A Love Supremeでは、フリージャズに傾倒する直前のジョンコルトレーンの鬼気迫る演奏を堪能できます。
miles davis
Relaxin´
(apple music)
Cookin'
(apple music)
2枚とも、レコード会社の契約で2日で4枚分のアルバムを作ったことで有名なマラソンセッションから生まれたアルバムです。
どれもモダンジャズを学ぶにあたって非常に重要なアルバムですが、今回は4枚の中から実際のジャズセッションで演奏される機会が多い曲を含む2枚を選びました。
Bill Evans
Portrait in Jazz
(apple music)
Waltz for Debby
(apple music)
日常の中で、一番耳にする機会が多いジャズといえばBill Evansではないでしょうか。端正な響きを持ったプレイスタイルは、非常に聴きやすく、ジャズの最初の一枚として特におすすめしたい作品です。
Clifford Brow
Clifford Brown & Max Roach
(apple music)
Study In Brown
(apple music)
25歳の若さで亡くなったトランペッターです。非常に演奏が完成されており、バップ期の1つの完成形であると思います。
Chet Baker
Sings(apple music)
Candy(apple music)
素直な歌い回し、ソロの取り方をする演奏者。複雑さとは違うジャズの一面を味わえ非常に魅力的です。
スタンダードを勉強する上で、ボーカルが入った演奏を聴くことはとても重要です。
ボーカルが入ったテイクを探す時、frank sinatraなどと並び、まず候補にあがる演奏者です。
Keith Jarrett
Still live(apple music)
重要なスタンダードが多く入った名盤。ピアノを弾きながら唸る演奏者なので、そこには慣れは必要ですが、演奏は非常に魅力的です。
慣れてくると唸り声がないと物足りないという人も多いです。
Herbie Hancock
Maiden voyage
(apple music)
メイデンボヤージュ、ドルフィンダンスの2曲は特に有名です。少し新しめのジャズの入門として最適な一枚です。
MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA
〈ビックバンド〉という形態はジャズを聴く上で外すことはできないものです。
年代的には新しく、現在進行形のビックバンドのジャズを感じられる作品です。
Jazz Orchestra Of The Concertgebouw featuring jesse van ruller
silk rush(amazon)
ギタリストの jesse van rullerをフィーチャーしたアルバムです。
こちらも近年のアルバムではあるが、マリアシュナイダーに比べると、オールドスタイルなビックバンドのサウンドを楽しめると思います。
ジャズのスタイルは非常に多様なため、初めはどこから手をつけていいか迷ってしまう部分もあるのですが、一人好きなプレイヤーが見つかれば、その共演者や所属レーベルなどから
新しい一枚を見つけていくことができます。
これからジャズを始めるに当たって一番大切なのは、まずは純粋に「かっこいい!」と思えるプレイヤーを見つけることだと思います。ぜひ上記の15枚を参考にしてみてください。
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